ひろのLIFE

40代家族4人でのキャンプ、旅行をメインとして、車メンテナンス/神戸市周辺の情報 / 資産運用を書いています。

ソニー生命の学資保険 、12年の途中運用状況

この記事では、2006年から長女に掛けている学資保険の途中経過について紹介します。

子供が生まれたら学資保険に加入するかどうかで迷っている人多いですよね。わたしも資産運用しているので、自分でした方が利益でるのでは...と思ってました。

保険会社の中では、戻り率が高かったソニー生命の学資保険、リーマンショックを乗り越えて毎月購入した運用結果がよかったので報告します。

 学資保険とは

 

学資保険とは満期に向けて保険料を積み立てる貯蓄型の金融商品で、「保険」ですので、万が一、契約者が死亡や高度障害になった場合にも、満期時に保険金を当初予定どおりに受け取れる「安心」を買う商品です。


一般的な学資保険は毎月1万円くらいをコツコツ積み立て、大学入学のタイミングで満期になるものが多い。

子供が小さいうちに加入して児童手当に手を付けずに保険料を払い、満期に受け取る保険金は200万円から300万円程度、というのが一般的な流れとなる。

 

保険という名前にはなっているが、求められている効果は保険よりも貯蓄機能だ。

保険料を払った以上に保険金が増えて戻ってくるものが選ばれる。

戻り率とも呼ばれるが元本割れするものは別にして、2~3%から多いものでは15%も増えて戻ってくるものもある(支払った総額に対して受け取る総額)


戻り率が高いものとしてはソニー生命の学資保険がある。我が家がここに決めた理由でもあります。

 

学資保険の契約者は子供ではなく親なので、親が死亡した場合はそれ以降保険料の払い込みが不要となる。生命保険としての機能もあるワケだ。

 

利息がほぼゼロの預貯金と比べると利回りの差は確かに大きい。

現在定期預金の金利は1年で0.01~0.1%程度、長期でもほとんど変わらない。

ソニー生命の150万円を受け取る学資保険と条件をそろえて比較すると以下のようになる。


ソニー生命の学資保険

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学資保険が利益出ているのは、保険会社から送られてくる運用報告で知っていました。

では、なぜこれだけ利益がでているのかまで知らなかったので調べてみました。

すると、運用先の半分以上が先進国の株であることがわかりました。

それもアメリカ、イギリスに集中しており、銘柄は食品・生活品関係で値下がりがしにくいものです。

投資タイミングもリーマンショック前からなので、下落途中の仕込みもしているので利益がでたのです。

  

保険料月額7704円、12年間の払い込み総額138万6720円、保険金167万5624円で運用益12%と大上出来です。
保険料と保険金の差額は約28.9万円
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一般的な定期預金

  貯金額月額7704円で積み立て、金利0.01%で複利運用した場合、12年間の払い込み総額約110万9376円
 預金残高110万9487円、利息額111円
 
上記のように、両者を比較すると28.9万円程度ととてつもない差がある。

このように利回りが高く、そして生命保険の機能まで付く。

一見するとお得に見える学資保険だが、必ずしもオススメはしない。その理由は以下のとおりだ。

 

学資保険のリスクとは?

 

 (1)元本の保証性が弱い(信用リスク)

 

 保険全般にいえるが、保険による貯蓄・運用は元本保証がなされない。

保険でおカネを貯めることは銀行や信用金庫とはまったく意味が違い、保険会社の破綻リスクがある。

利回りが預貯金より高いのはそのためだ。


(2)金利上昇リスク(インフレに弱い)

 

 学資保険は中途解約をすれば元本を大きく割り込むケースが多い。

つまり契約期間中に金利が上昇しても解約しにくいため低利で長期固定運用となり損をする、

厳密にいえば儲け損なう可能性がある。

生まれてすぐに加入すれば契約期間は20年近くに及ぶ。

現在はアベノミクスによる金融緩和中で短期間に金利上昇が起きることは考えにくいが、

長期で考えた場合は当然のことながら金利上昇リスクも考慮する必要がある。


(3)資金繰りのリスク

 

 15%も増えるならめちゃくちゃお得だ!と感じた人も多いかもしれない。

しかし、収入の減少や支出の増加等により手元の貯金が極端に減ってしまうかもしれない。


すでに学資保険に加入していて、子供が新たに生まれたからもう1つ入ろうかと検討している人には、「今入ってるものは辞めなくていいが、さらに入る必要があるかは慎重に考えてください」

たとえば満期に200万円の受け取りが可能な学資保険に2人分加入している場合、子供が大きくなれば300万円近いおカネが学資保険に固定されて手が付けられなくなる。

それがよいという人もいるが、手元の貯金が極端に減った状況で手の付けられない保険による貯蓄が積み上がる状況は、資金繰りの観点から考えるとマイナスの効果も大きい。

保険は長期間支払うものなので、余裕をもって計画立てましょう。


(4)保険機能は大してお得ではない

 

 万が一のことがあれば生命保険の機能もあると説明したが、これはごくわずかでオマケ程度の効果しかない。

30歳の男性が55歳までの収入保障保険を月額10万円から同11万円に増やした場合、

1万円×12カ月×25年=300万円となり、これは学資保険と同程度の保障だが、

その保険料は1カ月当たり215円、年間で2580円、25年間で6万4500円程度だ(アクサダイレクト生命・収入保障2で試算)。
健康体割引や非喫煙割引のある保険ならばさらに安くなる。生命保険が必要であれば別途加入すればいい。

 

 まとめ

 

結局、学資保険はお得かどうか?という問いは、

リターンとリスクはセットで考える必要があり、

重要なことは手元の資金をリスクとリターンで最適な形で使い、

運用することだ。

リスク・リターンを慎重に考えたうえで学資保険が最適、

という結論にたどり着いたなら、それは別に否定するものではない。

「教育資金を貯めるなら学資保険」という名称やイメージに流されずに判断するのがベターだ。

もし貯蓄、個人運用が苦手なら、学資保険をおすすめします。