2021 年から3年間様子を見てきましたが、どうなったのか見てみましょう。
次の4つになります。
1) eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
2)eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
3)eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
4) eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
以前、もし一つに絞るなら「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」で十分と予想していました。それは世界の中心的な存在であるアメリカ株が60%近くで残りが新興国を含んだ分散になっているためです。
では、結果からみてみます。
1) eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)26.23%増
米国株だけならばeMAXIS Slim米国株式(S&P500)か楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)がおすすめです。
信託報酬も0.0968%と超低コストですので、申し分ないですね。
2)eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)16.68%増
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)に占める日本株の割合は7%、新興国株の割合は10%強に過ぎません。実際には米国を中心とした先進国市場への投資が大半となります。
信託報酬も0.1144%と超低コストですので、申し分ないですね。
日本株には期待していないが、新興国市場には期待しているのであれば、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)がよいと思います。
私自身は、全世界インデックスに占める日本株の割合は7%程度に過ぎないので、日本を含む・含まないでパフォーマンスに大差は生じないのではないかと考えています。
よって、投資を始めたばかりの方には、最もシンプルかつオーソドックスなeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)をおすすめしています。
インデックス投資の最終兵器的な商品ですので、細かいところにごちゃごちゃこだわるよりも、この商品だけを信じて積み立てる方がよいのではないかと思っています。
3)eMAXIS Slim 新興国株式インデックス3.63%増
eMAXIS Slim 新興国株式インデックスに占める中国株の割合は42%、台湾、韓国、インドで33%を中心とした新興国市場への投資が大半となります。投資対象国としたくないけれど、将来の成長及び世界への影響力を考えると避けることができません。
信託報酬も0.1870%と超低コストですので、申し分ないですね。
4) eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)17.62%増
資産運用を行う上で、ポートフォリをバランスよく組むことは定石ですが、個別の株式や債券、REIT(不動産)を世界で分散するのはとっても大変です。
資産運用では株式と債券とリート(不動産)と現金をバランスよく持つことが良いとされていますので、とても理に適った投資割合と考えられます。
信託報酬も0.1540%と超低コストですので、申し分ないですね。
しかしそのバランスの良さがデメリットにもなっています。それは、リートや新興国株式と、新興国債券も同じ割合で分配してしまっているため、新興国株式や、債券、リート(不動産)は騰落率の上下が激しくなります。
要するに新興国の株式・債券やリートに同じ割合で分散投資することは、リスクが大きくなります。
以上のことが、若干安定感に欠け、ハイリスクな8資産均等がダメな理由とも言われています。
しかし、決して悪い商品では無いため、e Maxis Slim バランス8資産均等型1本で投資するのではなくて、世界株式や債券の投資信託を組み合わせることで、リスクを軽減することができます。
保険会社の運用は、こんな感じです。
私個人の意見として
日本株は、妻がつみたてNISAをしていますので、私はもうすこし外国株で絞ってみます。でも結局、アメリカが大半を占めていることからも、世界を引っ張ているのはアメリカです。
まとめ
2024年からは新NISAが始まります。預金をするメリットが感じられない私は、外貨に分散する目的でも外国株を購入し続けます。国がここまで利益控除する背景を考えて、老後に備えましょう。
今年は下記に変更します。
・eMAXIS Slim
全世界株式(オール・カントリー) ◯ 比率6
・eMAXIS Slim
新興国株式インデックス 〇(将来性) 比率2
・eMAXIS Slim
バランス(8資産均等型) △(バランス) 比率2
2024年は積立NISA枠120万円になります。節約したお金は銀行にはいきません。
未来を信じてコツコツと投資しましょう。